人員・工程管理システムの画面設計とディレクション
鉄道の工事を行う事業体の業務システムの設計になります。元来は社内に非常に広いスペースを確保してホワイトボードをつなぎ合わせて管理していたもののデジタル化を目指したものになります。工事を行うにあたり、どの案件がいつから始まり、場所、人員、機材のリソースをどれだけ確保しているのか、また外部委託のリソースを含めて既定のリソースが足りているのかを各現場の担当者が把握し、その全体的な状況を本部でも常に確認できることを目的としております。
最終的には大型サイネージを縦置きで横に4枚連結して壁の一面で管理できるようになりました。デジタル化の恩恵はほかにもあり、副産物的に個人の月間の勤怠予定が抽出できるようになり、現場の作業員の方はスマホで自分のこれからの予定を把握できるようになりました。また人員の急な配置換えや、緊急の依頼に対しても、現時点での人員、機材の社内リソースがどれだけ使えるのかが常に可視化されたことにより、迅速な判断が可能になりました。
当初Googleカレンダーやスプレッドシートでも大枠は代替できるようにも思えましたが、残リソースの可視化や外部レンタル、勤怠ルールにおけるリソースの消込みなど、現場のルールまでを組み込むことまでは難しく、まさにその業務のために存在するシステムとなりました。