広告媒体在庫管理システムのインターフェース設計とディレクション
鉄道会社の広告媒体の在庫管理システム画面になります。従来のパッケージシステムはなんでもできるがゆえに、機能優先で構築されています。それはどの鉄道会社でも使えるように配慮されたものではありますが、実際に運用するにあたり、見やすいか?使いやすいか?といった観点は最重要ではありません。それは良くも悪くもシステム会社主導で制作されたものであるからです。システム会社主導の事案は高機能である反面、ユーザーインターフェースやユーザーの操作導線に関しては少し残念なケースが多いなと感じます。
本件は機能のリストアップが済んだあとは最重要機能および画面を設定しました。それは日々使用するであろうと想定する画面の中でもっとも使用頻度が高く、かつ重要な機能を持つ画面になります。その画面の設計および構築に全体工数の約半分のリソースを投下しました。このようにメリハリをつけることで日々の業務負担を軽減させることができました。
システムで構築するものはすべてシステム上で完結しなくてはいけないという考えも改め、1年に1度変更するかしないかというレベルのものはハードコーディングで構築し、なんでもかんでもシステムの機能要件に盛り込まないようにすることで有限の構築リソースをうまく配分することができました。